意外と知らない「Android版エアドロ」の便利機能 写真、動画だけでなく「PDFやアプリ」も共有可

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
拡大
縮小
ニアバイシェアは、いわばAndroid版エアドロ。3月からは、Windowsパソコンともデータをやり取りできるようになった(筆者撮影)
この記事の画像を見る(4枚)

iPhone同士で簡単に写真や動画などのデータを送受信できる「AirDrop」は、「エアドロ」という愛称で広く普及している。エアドロはアップル製品としか互換性がなく、Androidユーザーは指をくわえて見ているしかない状態だ。6月に開催されたWWDCでは、次期OSのiOS 17でAirDropが強化されることも発表されており、アップル自身もそれを強みと認識しているようだ。一方で、Androidにもエアドロライクな機能は存在する。「ニアバイシェア」が、それだ。

ニアバイシェアは、Android版のエアドロといった機能で、Android同士で写真や動画といったデータを交換する際に利用できる。利用方法も簡単で、共有メニューから「ニアバイシェア」を選び、データを送りたい相手をタップするだけだ。iPhoneのAirDropと同様、プラットフォームをまたがったデータ共有はできないが、最近では、Windowsとニアバイシェアができるベータ版のアプリも公開されている。こうした機能を使えば、Androidでのデータ交換がもっと簡単になるはずだ。

複数のメーカーが参画し、端末を開発しているAndroidだが、ニアバイシェアはOS共通の機能。異なるメーカーの端末同士でも、データを交換できる。また、メーカーによっては独自にエアドロライクな機能を、より高性能な形で実装していることもある。そこで今回は、Androidのニアバイシェアに焦点を当て、その使い方や裏技を紹介していきたい。

PDFやアプリまで交換できる

iPhoneのAirDropと比べるといまいち普及していない印象もあるが、AndroidにもAndroid 6.0以降の端末に、ニアバイシェアというファイル共有機能が搭載されている。Bluetoothで近くの端末とつながって、実際のデータを送受信するにはWi-Fiも活用する。サイズの小さなデータをやり取りするときにはモバイルネットワークを使うケースもあるが、基本的には端末同士が直接ファイルをやり取りする。データ容量を消費せず、手軽に利用できる手段と言えるだろう。

使い方も簡単で、アプリを選ばない。例えば、Googleフォトの場合、写真や動画を開いた状態で「共有」メニューをタップする。共有メニューの中に、「ニアバイシェア」という項目があるので、これを選択。すると、画面上にニアバイシェアでデータを受け取る相手が表示される。データを送りたい相手を選び、相手側が受け入れれば、すぐに写真や動画が送信される。メールやGoogleフォトの共有機能も利用できるが、ニアバイシェアなら直接送れるため、その場ですぐにデータを送れる。

次ページ写真や動画だけではない
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT