「ゴミをビジネスに変える」台湾の驚きの最新事情 廃棄物をテクノロジーで生まれ変わらせる人たち

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何歩も先を行く台湾のリサイクル事情とは?写真左は、「MINIWIZ 小智研發」の創業オーナーの黃謙智氏、右は春池ガラス2代目の吳庭安さん
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筆者は台湾で暮らすようになって13年目だが、以来、日本に帰省すると「ゴミを燃やしてばかりだな」と感じるようになった。

台湾では生ゴミは回収して豚のエサか肥料にされるし、それ以外にもさまざまなものが分類回収・リサイクルされていく。一方、日本で暮らしていた頃には「燃えるものは可燃ゴミへ」という分類しかされておらず、日本が世界有数の「焼却大国」であることに全く気が付いていなかった。

ゴミを燃やすのは、発電のためのエネルギー回収という側面もあるだろうが、台湾は一般的にリサイクルに対する意識が高く、ゴミのリサイクル率は約61%と世界トップクラスだ(日本は19.9%、2018年OECDによる調査)。

最近では回収した「ゴミの価値を高めよう」という動きまで高まっている。いったい何が起きているのか。そこには“商売人”らしい台湾式の発想があった。

台湾流「廃棄物を減らして稼ぐ」アップサイクル術 

トップクラスの台湾には、ガラスやプラスチックなどのリサイクルにおいて、それぞれ業界のトップランナーがいる。彼らが取り組んでいるのは、「回収したゴミの価値を高める」という「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」だ。

その一人が、地球のゴミ問題にテクノロジーの力で挑む「MINIWIZ 小智研發」の創業オーナー、黃謙智(Arthur Huang)氏だ。

メディアなどに「廃棄物を黄金に変える魔術師」とも呼ばれる黃氏。コロナ禍で医療物資が輸入できなくなってしまった台湾の医療現場のために、輔仁大学附属病院、台湾デザイン研究院らと協業し、大量の医療廃棄物を“有毒物質を出さない”方法にこだわって再利用し、それを世界初のモジュール化した隔離病室「MAC Ward」に蘇らせている。WHO基準に対応した34の一般病室とICUに対応する6つの陰圧感染隔離室、計40の病室を作り上げたことで、世界中から注目された。

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