「女性のほうが優秀」と言われるのはナゼ? 男女の得意分野の違いをとことん考える

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人材を採用するとき人事担当者は、より高い生産性を上げられる人を採用したいという視点で個人を見ます。そのために女性が高く評価されやすい。これが「女性のほうが優秀」論の背景だと思います。優劣ではなく物差しの違いなのです。

ママ型リーダーシップの時代が到来!

そのような男女の違いを考えると、チームや組織を率いるリーダーシップは男性の得意分野に思われがちです。しかしそれは、これまでリーダーシップ論が男性目線でのみ語られてきたためです。実は女性ならではのリーダーシップも研究されています。

たとえば、「PM理論」という有名なリーダーシップ理論があります。PMとはPerformanceのPとMaintenanceのMの頭文字。リーダーシップにはチームのパフォーマンス重視のP型と、メンテナンス、つまりチームワーク重視のM型の2つがあるという理論です。

 

パフォーマンスのPは男性っぽくて、チームワークのMは女性的です。「P=パパ型」「M=ママ型」と言い換えたほうががピンとくるのではないでしょうか。実は最近、リーダーシップにおいてはパフォーマンスよりモチベーションやチームワークが重要だと言われるようになりました。「M=ママ型リーダーシップ」の時代です。

パパ型リーダーシップの代表と言えば、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」が有名です。頭文字をとって「YISHH」モデル。指導して自尊心を刺激する。いかにもパパ型です。

次ページではママ型は?
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