「女性のほうが優秀」と言われるのはナゼ? 男女の得意分野の違いをとことん考える

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「これでイイの」は『アナと雪の女王』でエルサが覚醒する劇中曲、「Let It Go~ありのままで~」のフレーズ。「逃げちゃダメだっ」は『エヴァンゲリオン』で碇シンジが覚醒するときのセリフ。働く男女が覚醒する瞬間というのは、あの2つの名シーンとそっくりなんです。

自分磨きのお作法を紹介

さて、覚醒した後さらにステップアップするために――。ここで女性が仕事で自分を磨くために必要な「4つの科目」をご紹介します。

 
1.魅力に気づく
まずは今までの自分、今の自分のいいところ(魅力)に気づくこと。自分を見つめ直したり、周りから感謝されたり、魅力を教えてもらったりして自己肯定感を持つことが、女性の自信につながります。
2.舞台に立てる
自信を持つことができたら、次はやりたいことに一歩踏み出す(舞台に立つ)勇気を持つこと。その最初の一歩さえ踏み出すことができれば、女性はぐいぐい進みます
3.人に頼める
舞台に立った女性は頑張り過ぎて1人で抱え込んでしまいがちです。しごと上手な女性になるには、頼み上手になることです。
4.ロジックをもてあそべる
戦略、競争……。ビジネスは競争大好きな男の価値観が主流です。男のロジックを身につけて男の土俵で勝負するのもアリですが、男のロジックを自分なりの表現でもてあそべるくらいのスタンスでいたほうが、女性は自分らしさを出しやすいと思います。

 

ちなみに、男性がさらに自分を磨くために身につけるべき基本科目はこちらの4つです。

1.つよい――自分より強い、自分より上の相手に、強く立ち向かえる
2.やさしい――女性や子ども、困った人に優しくできる
3.アタマがいい――アタマの回転の速さは必須
4.話がおもしろい――周りを楽しませることができる

 

キャリアのそれぞれのステージで、男女のスタイルは異なります。どちらが優秀なのか、物差しはひとつではありません。スタイルにあわせて「お作法」を使いこなして、自分なりにお仕事上手を目指してください。

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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