運転すると「がらっと豹変」する人の怒りの正体 9割超の人が運転中にイライラした経験を持つ

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もしも、公共の場や道路上でのトラブルに巻き込まれたら……?(写真:metamorworks/PIXTA)
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための“心のトレーニング”のことです。「史上最高のテニスプレーヤー」と呼ばれるロジャー・フェデラー選手が取り入れて、大幅に成績を伸ばしたことでも知られています。
実生活に役立てるアンガーマネジメントを安藤俊介氏の著書『[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)』より一部抜粋し再構成のうえ解説します。
もしも、公共の場や道路上でのトラブルに巻き込まれたら……?

正義感から他人を裁かない

■公共の場のトラブルに関わらないという選択を考える

通勤電車などの公共交通機関で、乗客同士のケンカや駅員への理不尽なクレームなどを目にしたことはないでしょうか。こうした場合、どう対応するのが正しいのでしょうか。

勇気を持ってケンカは仲裁し、理不尽は正すべき──でしょうか。

アンガーマネジメントの立場からいえば、たとえ正義感からであっても、場当たり的にトラブルに関わる、というのは一番やってはいけないことです。

正義感があるのは良いことですが、強すぎる正義感は怒りの感情のコントロールの大きな障害となります。正義感の高い人は、たとえば電車の中でのちょっとしたマナー違反を見過ごすことができません。ずっと見ながらイライラしています。

しかし、「イライラするなら見ない」という選択もあるはずです。見ないでいられないなら、そこから距離を取るという方法もあります。

アンガーマネジメントの基本は自己責任を貫くこと。自己責任とは「自分の感情はすべて自分が決める」ということです。マナー違反や理不尽なクレームなどに対して、不愉快になったり、正義感を発揮したくなるなら、不要に見ない、気にしない努力をすることも、怒りの感情をコントロールする大切な能力です。

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