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キャリア・教育 #「怒り」が消える心のトレーニング

運転すると「がらっと豹変」する人の怒りの正体 9割超の人が運転中にイライラした経験を持つ

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  • 安藤 俊介 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 ファウンダー
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自分自身がトラブルに巻き込まれてしまったら、どうすればいいでしょうか。たとえば、すれ違いざまに肩が当たって「なんだよ!」と文句を言われたようなケースです。

このような場合、自分に非がないとしても、さっと一言謝ってしまいましょう。ここで謝れなかったり、謝っても後からイライラしてしまうのは、物事を勝ち負けで考えるからです。

自分が悪くないのに謝ったり、逃げたりするのは「負け」だと感じていないでしょうか。しかし、このようなトラブルに勝ち負けなどありません。謝って逃げたとしても、あなたの価値を落とすことにはならないのです。

勝ち負けという思考から解放されると、人生が楽になります。誤解を恐れずに言えば、「公共のトラブルには関わらない」ことを選択肢に加えましょう。

車の運転中は乱暴行為に走りやすくなる

■ロードレイジの被害者にも加害者にもならないために

2017年6月、東名高速の追い越し車線で悲惨な事件が起きました。あおり運転によって進路妨害を繰り返され、無理矢理に停車させられた結果、後方から大型トラックに追突されたという事件です。運転していた夫婦は帰らぬ人となってしまいました。

この事件のように、運転中に何らかの理由で腹を立てて、過激な報復行動をすること全般をロードレイジと言います。先の事件は、パーキングエリアで停車の仕方を注意されたことに腹を立てたことが、高速道路での報復行動につながったようです。

アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれましたが、当時のアメリカはロードレイジが大きな社会問題でした。

なぜ車の運転が特に問題になるかと言えば、運転中は車という道具の力で、自分が偉くなったかのような万能感を抱き、乱暴行為に走りやすくなるからです。さらに、車はプライベート空間なので、その人の本音が表れやすいのです。

まず、自分がロードレイジを仕掛けられたとしたら、絶対に挑発に乗ってはいけません。

ここでも原則は「逃げる」です。とにかくなんとかして、相手から離れることが大切です。

自分がロードレイジの加害者になる可能性も考えておきましょう。実際、多くの人にその可能性があるからです。

日本アンガーマネジメント協会の調査では、90%以上の人が運転中にイライラした経験を持っています。そして、60%以上が危険運転をする可能性がある、という結果が出ています。

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【「自分が加害者になるなんて、ありえない」と思ってませんか?】

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