運転すると「がらっと豹変」する人の怒りの正体 9割超の人が運転中にイライラした経験を持つ

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■パワハラをしない・されないために

突然、機嫌が悪くなる人が職場にいるのはやっかいなことですが、それが上司ならなおさらです。イライラした態度を取られたり、突然、大声で怒られたりすると、どうしたらよいかわからなくなるのも当然です。これ以上ない大きなストレスを感じるでしょう。

このような人とうまく付き合うには、まず相手をよく観察することです。観察の狙いは、相手のコアビリーフを見極めること。「なぜかこの言葉に反応する」「木曜の午前中はピリピリしている」など、何らかの傾向が見えてきたらしめたものです。相手の「べき」がわかれば、それに触れないように対応できるようになります。

同様に、機嫌が悪くならないパターンがありそうなら、その再現を試みてみるのもいいでしょう。「あの2人はぶつかりやすいけれど、間にAさんが入ると緩衝材になるようだ」というような対応策が見つかるかもしれません。

相手がルールのぶれる人なら、できるだけ受け流すようにしましょう。

アンガーマネジメントは、武道で言うと合気道です。自分から積極的に責めるより、相手の怒りを受け流していくことを優先させます。

パワハラの知識を身につける

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最近は、職場でのパワーハラスメントが深刻な問題になっています。私自身も厚生労働省のパワハラ防止対策検討会に委員として参加しましたが、言葉が一人歩きしている現状を実感しました。

というのも、どんな言動がパワハラかがわかりづらいのです。暴力などは別として、精神的なものはケース・バイ・ケース。定義があいまいです。

実際、アンガーマネジメント協会のアンケートによると、パワハラをする側がパワハラと認識する案件は16.7%。対してされる側は53.8%。実に3倍ほどの開きがありました。パワハラのむずかしさを表す結果です。

だからこそ、何がパワハラで、何がパワハラでないのかの「知識をつけること」が、パワハラをしない、されないための実践の第一歩です。

安藤 俊介 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 代表理事

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あんどうしゅんすけ / Shunsuke Ando

怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し日本の考え方、慣習、文化に合うようにローカライズする。教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。

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