運転すると「がらっと豹変」する人の怒りの正体 9割超の人が運転中にイライラした経験を持つ

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「自分が加害者になるなんて、ありえない」と思う人がほとんどだと思いますが、運転中に怒りをコントロールできなくなってしまい、加害者になる可能性は意外に高いのです。

運転をするなら、イライラする場面を想定して、自分にかける言葉を用意する、自分の怒りの尺度を考える、車内や手元に家族の写真を置くなど、本書で学んできた対策を準備しておきましょう。

普通の社会人がネットでは人が変わる

■インターネット・SNSとは適度な距離を取る。やめてもいい

インターネットの掲示板やSNSが炎上することがあります。炎上とは、ある発言に反論や非難が殺到し、収拾がつかない状態のこと。反論や非難というと正当な印象を受けますが、実際は目も当てられないような罵詈雑言が飛び交っています。

ネット上でこうした悪意あるコメントをする人には、30代の普通のビジネスパーソンが多いという調査結果があります。普通の社会人として生活をしていて、悪意をぶつけるようには見えない人が、ネットでは人が変わったかのようになるのです。

「匿名掲示板だから好き勝手書くのだ」と思われるかもしれませんが、実は会社名や実名を明かす必要があるSNSでも、同様の書きなぐったような暴言は多いのです。

このような現象は、インターネット空間では、相手との距離感がなくなってしまうことにも原因があります。距離感や時間感覚が狂うと、人はおかしな行動をしてしまうのです。

結婚40年を超す70代の夫婦間で、40年前の夫の浮気が夫婦げんかのネタになるようなことが起きます。何かの拍子に怒りにとらわれると、時間感覚がなくなってしまうから、40年前のことが昨日のことのように問題になってしまうのです。

同様に、ネットでは距離感が失われます。20年前なら、テレビの出演者は、雲の上の存在でした。遠くの人物だという距離感があったのですが、最近はSNSで、著名人を身近な相手と感じる人も増え、その結果、簡単に悪口や非難が書かれてしまうのです。

被害は著名人に限りません。友人のSNSに自分の悪口が書かれている可能性もありますし、自分の書いた記事に悪意のある書き込みをされることもあります。

気になるならSNSとの距離を取りましょう。私は基本的にSNS経由の知らない人からのメッセージに返信はしません。やめてしまうのも一つの手です。不快な情報にわざわざ近づく必要はないからです。何を書かれても、目にしなければ書かれていないのと一緒です。

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