同社担当の鈴木秀幸氏は「パチンコ人口が年々減ってきており、コロナ禍もあって、昨年夏ごろから新しい業態を考えていた」という。
当初は中古を含めてゴルフ用品を売る物販店が候補として挙がっていたが、パチンコ店の客などからの情報で、「周辺の屋外練習場では1時間待ちも出ており、また、多くの屋外練習場の鉄柱など耐用年数(の限界)を迎えるようになってきたら『練習場難民』の需要があるかもしれない」と考えた。
最寄り駅から徒歩8分ほどの「半郊外」のため、駅前という立地とはいかないが、需要はあると見込み、インドア練習場への業態変更を決めたという。
元パチンコ店のメリット
場内は元パチンコ店のメリットが生かされている。まず、天井が高い。3.4メートルあり、インドアとはいえ閉塞感がない。打席は10打席(うち1つは個室)で、人工芝のパッティンググリーンも広く取っている。5、6打席あれば「大型インドア練習場」とされるので、パチンコホールの広さが生きている。
打席は壁で仕切られている。これは安全面だけが理由ではない。「インドアの練習場で無料レッスンがあるところを11施設ほど回って、視察をしてきました。ミスショットした時に丸見えだとちょっと恥ずかしい。ビギナーでも楽しく落ち着いてやれる空間にしたかった」(鈴木氏)と言う。
パチンコ店だったメリットは駐車場の広さにもある。3階建てで60台ほどが止められた(練習場の営業では1階部分の16台の予定)。改装中は資材搬入、置き場にもなり、駅前ビルなどのインドア練習場の改装よりも、規模は大きいのに3分の2ほどの工期で完成した。
内装費も「パチンコ店の場合はギラギラしたものを取り付けたりするので(笑)、パチンコ店よりも高くなかった」と言う。
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