ウィズコロナの時代、ゴルフが図らずも見直されてきたのだろうか。
3密のリスクが少ない屋外の環境、適度な運動量、ゴルフ場のコロナ対策としてスループレー(18ホールを途中の食事休憩なしで回る)やパーティーの休止などによる拘束時間の短縮、といった要因が絡んだのだろう。若い層がゴルフをする動きが表れてきている。
約440万人が利用している国内最大級のゴルフポータルサイト、ゴルフダイジェストオンライン(GDO)のゴルフ場予約状況が9月28日に発表され、ゴルフ場予約サービスを利用した「月別ゴルフ場送客件数」は、8月が前年同月比25%以上増えた。これは8月実績としては過去最高だ。
データをつぶさに見ると、複数組で行う「コンペ」の送客は前年同月比14%減少している一方で、仲間内や家族などの個人客の利用が伸び、全体の送客数が増えた。
20~30代の予約数が2倍に
注目したいのが世代ごとのデータだ。緊急事態宣言の解除後、人の移動制限の緩和とともに、20~30代の予約数が前年の約2倍に増加しているのが特徴的だとしている。
またGDOのリリースによると、グーグルトレンドでは「ゴルフ 初心者」などのキーワード検索が、8月は前年同月比で6%増加しているという。
GDOのコンテンツの1つ「初心者ゴルフナビ」などのゴルフ初心者向けページ閲覧も同じく約17%増加。予約する際に利用されたチャネルは、コロナ前と比較してアプリやスマホ経由などが増加しており、若い層が増えていることを示していそうだ。
総務省「家計調査(2人以上の世帯)」にある、世帯主の年齢階級ごとの「ゴルフプレー料金」に関する項目も見ておこう。100世帯当たりの購入頻度は、29歳以下において昨年8月のゼロから今年8月は1回に増加、30~39歳も昨年8月の2回から今年8月は5回に増えている。
もともと頻度が少なかったので大した数字には見えないが、ゴルフ界にとっては大きな数字だろう。GDOの発表データを裏付けるものでもある。
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