出会いは「占い」アラフォー男女が結婚に至った訳 「夫たるもの・妻たるもの」からも解き放たれ…

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占い師になった女性が運命的に見つけた結婚相手とは?(イラスト:堀江篤史)

大阪に通勤する人が多く住むベッドタウンに来ている。駅から徒歩10分のところにあるローカルチェーンの喫茶店で待ち合わせをしたのは占い師の山崎奈津美さん(仮名、44歳)と夫の亮介さん(仮名、37歳)。

2年前に結婚したきっかけも占いだという。奈津美さんは客として訪れた亮介さんを「あなたは私と結婚しないと不幸になります」とでも占ったのだろうか。事実は、当たらずとも遠からずのようだ。

結婚しなくちゃとは頭ではわかっていたけれど…

ショートカットでつぶらな瞳が印象的な奈津美さんは女優の檀ふみに少し似ている。一方の亮介さんはお洒落なヒゲとメガネの細身姿。奈津美さんの占いブログを見つけて読み込んでファンメールを送り、当時は東京に住んでいた奈津美さんに鑑定してもらいに行ったという。

その出会いの日でもある鑑定日について語ってもらう前に、それぞれの独身時代を知りたい。まずは奈津美さんから。海外の専門学校を卒業してからはIT業界で働いていたが、ほぼ3年ごとに転職を繰り返していたと振り返る。

「働いて稼ぐこと自体は嫌いではないのですが、毎日同じ場所に通勤することが私には合いません。自営で何かやりたいと思いながら、それがわからずにもがいているような20代30代でした」

そんな自分の視野を広げてくれるような恋人がほしいと思い、出会い系サイトなどを利用していた。亮介さんからファンメールが送られてくる直前まで付き合っていたのは10歳年上のアメリカ人男性。その前は帰国子女の同世代男性だった。

「いい年齢なのだから結婚しなくちゃとは頭ではわかっていました。でも、自分なりの仕事が形になるまでは結婚したくなかったのが実際のところです」

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