出会いは「占い」アラフォー男女が結婚に至った訳 「夫たるもの・妻たるもの」からも解き放たれ…

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奈津美さんのような理由で結婚を先送りするケースは男女ともに少なくない。一度に2つのことはできない不器用さがあるのだろう。奈津美さんの場合は、両親が離婚するほど不仲だったため結婚によいイメージを持てなかった、という理由もある。2人の姉はいまでも独身だ。

奈津美さんが29歳のときに母親が再婚した。かつては幸せそうには見えなかった母親が、見違えるほど明るくなっておしゃべりになった。

「私の父は昭和のオレ様タイプで、寡黙な人でした。もう他界しています。母と再婚した相手の男性はいい意味で男らしくありません。よくしゃべる70歳です。年をとって自分のことがわかってからの結婚はいいなと思いました」

占いで出会ったパートナー

奈津美さんが会社を辞めたのが2015年の秋。次の仕事を見つけるまでの「バッファタイム」に好きなことをやろうと思ったという。趣味のひとつが占いで、試しに客を募ってみたらすぐに固定客がつき、コロナ禍では海外在住の人もオンラインで占えるようになった。今では占い一本で生活を支えられている。

「2020年3月、(コロナ自粛で)最後に対面で占ったお客さんが亮介さんです。ようやく仕事が定まったので結婚したいと思っていた頃でした。いつ頃結婚できるかと自分を占ったら、近いうちに相手が現れることがわかったんです。そうしたら亮介さんから占ってほしいという連絡が来て、以前にメールをくれたこともわかりました。私の結婚相手はこの人なのかと占ったら、答えはYES。だから、鑑定日に東京ステーションホテルのラウンジで会ったときから狙っていました(笑)」

好みの男性のタイプは特にないと明言する奈津美さん。出会い系サイトなどではアプローチしてくれた人は基本的に受け入れてしまい、結果として結婚相手とは巡り合えなかったという反省点がある。占い結果に背中を押してもらい、受け身から脱することができた。

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