世界のエリートはなぜ3歳から哲学を学ぶか

日本的エリートの挫折と転換

(写真:photospo / PIXTA)
正解のない、哲学的な問いへの思考が幼少から培われる欧米社会。なぜ「エリート」に哲学が必要なのか、世界有数の経営大学院での経験を基に福原正大氏が語ります。

エリート、それも「世界のエリート」と聞いて、みなさんはどんな人を思い浮かべるでしょうか。

米ハーバード、英オックスフォードのような世界的に有名な大学や大学院、はたまたビジネススクールに学び、国際機関や外資系企業などに勤め、外国語を流暢に操ってグローバルな国際社会で活躍し、高収入を得ている人……。おおむね、こんな人物像を思い浮かべるのではないでしょうか。

島国に生まれ育った日本人にとっては、海外の大学を卒業し、外国語が流暢で、外資系企業で活躍しているような人物を「エリート」ととらえるのかもしれません。その意味では、私自身、フランスのビジネススクールを卒業し、世界最大の外資系資産運用会社で最年少(35歳)の役員を務めた経験があるので、エリートの範疇ととらえることも可能かもしれません。

苦境を脱したきっかけは哲学

しかし、「真のエリート」とは、より素晴らしい社会をつくっていく人たちのこと。社会の通念を疑い、真理に向かい社会を導く人。特別な人ではありません。すべての人が、興味のある分野で真のエリートになれます。

通念を疑うための思考力を鍛えるために「哲学」を通じて学び、「知識」を「教養」に高め自らの軸をつくりつつ、真理とは何かを探るのです。そして、「コミュニティ」を自らの軸を基に構築し、世界をより素晴らしいものに変えていく。この行動に先立つ一連の思考のプロセスを「哲学的思考法」と呼びたいと思います。

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