「コミュニケーションエリート」になるには?

米国のトーストマスターズで学ぶこと

コミュニケーション力アップは、社会人になってからでも遅くはありません(写真:wavebreakmedia / Imasia)
グローバル時代のリーダーシップに最も求められるスキルは、「コミュニケーション力」だ。「自分には才能がないから無理だ」と、あきらめるのは早い。コミュニケーションはメソッド化されたサイエンスであり、人の心を動かすアートであり、体全体を使って表現し、練習することで誰でも上手くなれるスポーツなのだ。今からすぐに使えて、絶対に役立つコミュニケーションのノウハウとテクニックを、「コミュニケーション学」のメッカ、ニューヨークから発信していく。

 

投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏が、講演に集まったコロンビアビジネススクールの生徒たちに向かってこう言った。「あなたの将来の稼ぎの10%と交換に、私は10万ドルを今、差し上げましょう。もし、あなたが優れたコミュニケーターであれば、さらに50%余計に払いましょう」。バフェット氏自身、学生時代はとにかく人前で話すことが苦手で、そういう機会からひたすら逃げ回っていたという。社会人になって、コミュニケーションスキルがビジネスでの成功にいかに重要かを知り、自らパブリックスピーキングの研修を受けに行ったそうだ。

前回(まず「ロジカルスピーキング」から始めよう)前々回(日本人も、"コミュニケーション力"を磨こう)の記事で、米国の学校で、どのように「コミュニケーションエリート」が育成されているかについて触れたが、コミュ力アップは社会人になってからでも決して遅くはない。現に米国では、パブリックスピーキングやさまざまなコミュニケーションスキルを学ぶための社会人向けの講座やクラスが星の数ほどあり、企業研修にも多く取り入れられている。

米国社会に根付くトーストマスターズ

今回は、そうした社会人のためのコミュニケーション教育の場として、米国社会に根付く「トーストマスターズ」についてご紹介しよう。「トーストマスターズ」とは、簡単に言えば、プレゼンやスピーチなどパブリックスピーキングのスキルを磨くための「クラブ活動」のようなものだ。地域や企業ごとに全米で8500もの「クラブ」が存在し、その会員数は16万人以上に上る。グーグル、コカ・コーラ、マイクロソフト、アップルといった名だたる企業の中にもあり、メンバーは昼休みなどに集まっては、コミュニケーションスキルを磨きあう。

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