グローバル時代のリーダーシップに最も求められるスキルは、「コミュニケーション力」だ。「自分には才能がないから無理だ」と、あきらめるのは早い。コミュニケーションはメソッド化されたサイエンスであり、人の心を動かすアートであり、体全体を使って表現し、練習することで誰でも上手くなれるスポーツなのだ。今からすぐに使えて、絶対に役立つコミュニケーションのノウハウとテクニックを、「コミュニケーション学」のメッカ、ニューヨークから発信していく。
間もなく3月。新しい旅立ち、門出の季節がやってくる。卒業式に入学式、入社式……。そんな人生の節目のセレモニーに付きものなのが、祝辞やあいさつといったスピーチだ。ここで読者のみなさんに質問したい。「あなたは自分の人生を変えるスピーチに巡り合ったことがありますか」「ずっと心に刻み込んでいるスピーチがありますか」
心に残るスピーチは人生を変える
人生の折り返し地点を(多分)越えたであろう筆者も、何百何千回と、こうした「お祝いや励ましのスピーチ」を贈られたり、聞いた口であるが、正直、覚えているものも、心に残っているものもほとんどない。
せっかくの船出の時に、心に残るはなむけのひとつもないのはあまりにもったいない。今回から数回にわたり、「これからどんなあいさつをしようかな」と頭を抱えている先生、議員、総長、学長、社長、PTA会長、生徒代表、そのほか大勢のみなさん必読の「人生を変えるエピック(最高の)スピーチ」の作り方をご紹介しよう。
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