新規の入会者は基本のマニュアルにある以下の10のステップに沿って、10回スピーチをし、第一レベルの認定を取得。その後、段階的に上のレベルへ移行し、さらに、スキルアップしていく。
筆者もジョークマスターとして、古典落語の「時そば」に挑戦したほか、①と②のスピーチを披露した。①のスピーチでは、新聞記者からPRコンサルタント、という道を歩む中で、コミュニケーションの力や奥深さに魅せられ、その道を極めてみたいと思った、といった自己紹介をした。
②では日米のコミュニケーションに対する考え方やスタイルの違いに触れ、グローバル競争時代に、日本人もこれまでのような「引っ込み思案」ではいられないのではないか、「Stand Up & Speak Up」(立ち上がって、声を上げる)時が来ているのではないか、といった内容にまとめた。
場数を踏むことで自信に
英語のスピーチということもあり、若干緊張したが、回を重ねるごとに少しずつその場に溶け込み、ほぐれていく自分を発見した。みんな興味深そうに、一生懸命に自分の話を聞いてくれ、応援してくれようとしているのがわかるからだ。こうやって、誰もが場数を踏み、少しずつ「話すことへの自信」を手にしていくのだろう。
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」の著者、ジェレミー・ドノバンさんもそうした熱心なトーストマスターズのひとり。もともと、半導体の技術者で、内向きなタイプだったが、アナリストに転向して、人前で話すことが求められるようになり、トーストマスターズに参加した。
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