「コミュニケーションエリート」になるには? 米国のトーストマスターズで学ぶこと

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

画像を拡大
パブリックスピーキング最初の10ステップ

新規の入会者は基本のマニュアルにある以下の10のステップに沿って、10回スピーチをし、第一レベルの認定を取得。その後、段階的に上のレベルへ移行し、さらに、スキルアップしていく。

筆者もジョークマスターとして、古典落語の「時そば」に挑戦したほか、①と②のスピーチを披露した。①のスピーチでは、新聞記者からPRコンサルタント、という道を歩む中で、コミュニケーションの力や奥深さに魅せられ、その道を極めてみたいと思った、といった自己紹介をした。

②では日米のコミュニケーションに対する考え方やスタイルの違いに触れ、グローバル競争時代に、日本人もこれまでのような「引っ込み思案」ではいられないのではないか、「Stand Up & Speak Up」(立ち上がって、声を上げる)時が来ているのではないか、といった内容にまとめた。

場数を踏むことで自信に

英語のスピーチということもあり、若干緊張したが、回を重ねるごとに少しずつその場に溶け込み、ほぐれていく自分を発見した。みんな興味深そうに、一生懸命に自分の話を聞いてくれ、応援してくれようとしているのがわかるからだ。こうやって、誰もが場数を踏み、少しずつ「話すことへの自信」を手にしていくのだろう。

「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」の著者、ジェレミー・ドノバンさんもそうした熱心なトーストマスターズのひとり。もともと、半導体の技術者で、内向きなタイプだったが、アナリストに転向して、人前で話すことが求められるようになり、トーストマスターズに参加した。

次ページコミュニケーションはソフトパワー
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT