科学者に聞く、脳の成長が止まる「3つのNGワード」 「仕事ができる人」「そうでない人」の違いとは?
ジョブズの熱意であきらめずに開発を行った結果、2007年、世界初のスマートフォン「iPhone」が誕生しました。ジョブズは「できない」という言葉を持っていませんでした。「吾輩の辞書に不可能という文字はない」という格言をナポレオンが残していますが、まさに、世界的偉人は「できない」という言葉を持っていないのかもしれません。
1995年の研究でも「自分はできない」と言うグループは、「自分はできる」と言うグループよりもパフォーマンスが下がることが報告されています。
できないではなく、できる理由を探していくことが、うまくいく鍵になります。
言ってはいけないNG脳内トーク3「知っている」
この言葉を使ってはいけないというのは、少し意外かもしれません。
でも、これもうまくいかない人ほど使っているNG「脳内トーク」です。
「ああ、それはもう知っている」と思った瞬間に、脳はこれ以上学習する必要はないと判断して、思考を停止してしまうのです。
うまくいく人たちが総じて謙虚なのは、「知っている」という言葉が自分にとってマイナスであることを、意識しているか無意識かはわかりませんが、わかっているのです。知っていると思った話も、最後まで聞いてみる姿勢を持っています。
私が以前、大学院で研究していた時代、偉大な発見をしてきた科学者の方々と会う機会に恵まれました。そういった人たちと会話して感じたことは、一流の人ほど、当時学生だった私の言葉にも耳を傾けてくれることでした。
理由を聞いたことがあるのですが、「偉大な発見は、意外と当たり前から発見される。だから僕は、子どもにも意見を聞くこともあるんだよ」と言われたことが、今でも心に深く残っています。
かつて、経営の神様と呼ばれた松下幸之助(現・パナソニック創業者)は、全国の店長が集まる会議のときに、知っているはずのことも初めて聞くように聞いていたそうです。そうすることで、知っていると思って聞くと見過ごしてしまう問題点にも気づくことができ、学びになると考えていたと言います。
突き抜けた成果を出している人ほど、「自分は知らない」という謙虚な態度を持っていることに気づきます。
うまくいく人たちは、こうした「脳の変化を止めてしまう言葉」を意識的に口にしない習慣を持っているのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら