【メンタル不調を改善】精神科医が勧める食事術 心を元気にする栄養素・4つの"タシテヨ食材"
メンタルが不調になると、慢性的なストレスによって太りやすくなってしまう。さらに、肥満によってうつ病のリスクが1.5倍に高まることもわかっている。
また、うつと糖尿病、脂質異常症、メタボリック症候群についても同様の関係が認められており、メンタルを健康な状態に保つためにも、カロリー過多の食事をとっていないか見直してみよう。
「カロリー過多の栄養不足」生む要因
肥満の要因には、日頃の運動不足や慢性的なストレスによる食欲増進作用なども挙げられるが、欧米化した高カロリー食が増えていることも大きい。
注意したいのがポテトチップスやカップ麺などのいわゆる超加工食品や、白米、白いパン、うどん、白砂糖といった精製された糖質。
「超加工食品や精製された糖質を使ったモノは、手軽で口当たりもよく、おいしさを感じやすいのでとかく過食しがち。
しかしこれらの食品は、その加工や精製の間にビタミンやミネラル、食物繊維といった心身の健康を保つ重要成分が削り取られており、『カロリー過多の栄養不足』を生む要因に。その結果、脳の調整機能にも悪影響を及ぼすおそれがあります」
また、野菜や果物の摂取が少ない、自炊せずほとんど外食で済ませる、1日1食もしくは2食しか食べないなどの『偏った食生活』は、心の健康を保つ栄養が摂取できず、うつ病発症につながるおそれも。
実際、うつ病患者には肥満にもかかわらず食物繊維やビタミン、ミネラル、アミノ酸などが不足している、栄養不足状態の人が多いこともわかっている。
「厚生労働省の調査によると、うつ病を含む気分障害の患者数は127万人を超え、30人に1人の割合で病院に通院や入院をしているといわれています。
※厚生労働省:平成30年度版『こころの病気の患者数の状況』より
こうした状況を生んだ要因のひとつが『偏った食生活』の広がりであり、これは自分の心がけ次第でいつでも見直し、改善することができます。
もし、今、だるい、つらいといった症状にお悩みなら、ぜひできるところから少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか」