日本人が陥る「朝食抜き」「短時間睡眠」のリスク メタボのリスクは男性で約3割、女性も2割増
「食欲がわかないから、朝食はとらない」
「一日中、デスクワークなので、朝食をとるとカロリーオーバーになってしまう」
「朝食をとらないほうが、やせられる」
朝食は健康にいいといわれる一方で、「朝食はとらないほうがメリットが多い」という考えも広がっています。
大昔のように朝から食料を求めて狩りに行くわけでもない、移動も車や電車に頼り、自分の足を使うことは少なく、一日中パソコンの前に座っている。そんな現代のライフスタイルにおいては、一日3食しっかり食べましょうという習慣は時代遅れという考え方のようです。
たしかに、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスは重要です。摂取エネルギーのとりすぎは肥満につながるので、食べすぎないことは基本中の基本でしょう。
朝食抜きはダイエットにつながらない
しかし、摂取エネルギーオーバーにならないように朝食を抜いたとしても、一日の食べる量が減るとは限りません。特に夕食は、ゆっくり食事を楽しんだり、人と交流したりする中で、1食で通常の2食分に相当する量を食べていることも少なくないのです。
しかし、夜は脂肪をため込む時間帯なので、そのときに2食分も食事をとってしまえば、当然、太りやすくなります。さらに、夕食を食べすぎたために、翌朝、朝食をとらないと体内時計はリセットされないままになり、エネルギーを燃やす代謝の働きに不具合が生じてきます。
つまり、時間栄養学的にみると、朝食抜きは決してダイエットにはつながらないのです。
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