やる気について、まず知っておきたいこと
人生をうまく生きるためのスキルを集めて道具箱(ツールボックス)を作るとき、わたしたちはモチベーションをスキルの1つと見なしがちだ。しかしモチベーションはスキルではない。また、モチベーションは、生まれつき備わっているものではない。
多くの人は、何をすべきかがわかっていても、すぐやる気にはなれない。しばらくたっても、やる気になれない。時には目標に向かって意欲的になり、物事が正しい方向に進み始めるが、数日後にはその気持ちは薄れ、振り出しに戻ってしまう。
モチベーションが上がったり下がったりするのはシステムの欠陥ではない。それは人間であることの一部だ。感情と同じくモチベーションは現れては消えるものであり、つねに心の中にあるとは限らない。このことは、わたしたちの夢や目標にとってどういう意味を持つのだろうか。
脳はつねに体で起きていることに注意を払っている。心拍数や呼吸や筋肉に何が起きているかを察知し、そうした情報に反応して、目の前のタスクにどれだけのエネルギーを費やせばいいかを判断しているのだ。そうであれば、わたしたちは自分が思う以上に、感情に対して影響力を持っていることになる。行動の変化は脳の活動に影響し、ひいては感情に影響する。この連鎖を利用すればよいのだ。
「めんどくさい」という感情に対処する方法は主に2つある。
● モチベーションとエネルギーを育てる方法を学び、それらがより頻繁に現れるようにする。
● モチベーションが湧かないときでも、努めて自分のためになる行動をする。少々気が進まなくても、するべきことをする能力を身につける。
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