就活で「TOEIC700点台取得」は評価されないワケ どの程度だと評価される?取得の過程は重要?

✎ 1〜 ✎ 288 ✎ 289 ✎ 290 ✎ 最新
拡大
縮小
TOEICの取得は就活に役立つのでしょうか(写真: lamaip /PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

TOEICの取得を考えています。ひとまず600点~700点台に達したいと思っていますが、正直、TOEICが就活に活かせるというイメージが湧きません。英語を活かした職業に就く気は今のところないのですが、資格取得に至るまでの過程を評価されることはあるのでしょうか?
T 学生

資格は、資格そのものというよりは、資格を使って何ができるか、どこまでの能力を発揮できるか、という部分で評価されます。

資格というのは、ご存じの通り、その対象となる特定の分野における能力を客観的に証明しようとするものですから、取得や評価における究極の目的は、「できるか否か」です。

したがって、今回の分野の英語で言うと、資格を持っていないものの、ネイティブばりに英語を使った職務を遂行できるヒトと、資格を持っているけど実務経験もなく、特に会話は怪しい、なんてケースでは断然前者が評価されうるものです。

有資格者でも経験の豊富さが重要になる

この連載の記事一覧はこちら

ですから、実社会においては「何ができるか」や「どこまでできるか」のほうが、たんに資格を持っているよりも俄然評価されるわけです。

同じ有資格者においても、経験が豊富であるほうが有利であることも変わりません。

例えばですが、同じ医者でも医者になりたてのヒトと、経験豊富な医者がいた場合ではどうでしょうか。自分に選択肢がある場合、どちらに自分の命を預けたいかを考えるとわかると思いますし、それは弁護士や税理士なんかでも同様なのは、容易に想像がつくと思います。

特に難しい状況であればあるほど、その決断においては経験を重視するハズです。

では資格取得そのものにまったく意味がないのか、価値がないのか、というとそれもまた違います。

次ページなぜなのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT