例えば自己流で勉強して900点を取得したという話であれば、その過程における工夫や努力が評価につながる可能性は大いにあると思います。なぜならば、「結果を出すために自分で創意工夫ができる人物である」、という想像に繋がりやすいからです。
しかしながら、700点レベルであれば、普通のレベルのため、その過程が評価されるかというと、まず評価されないと思います。
ようはその資格の難易度やレベルによる、ということです。
受験のたびに点数がどんどん上がっている、というような過程をどうやってアピールするか、という考え方はあるかとは思いますが、ここでもやはり大切なのは結果です。
仕事とは結果を出してなんぼ、の世界ですから、採用する側も「この候補者が結果を出せる人物か否か」が知りたいのです。
努力できる、努力する、は最低限必要とされる要件でしかありません。
努力や工夫によって、どんな結果を出したのか、があって初めて「じゃあ、どんな工夫や努力をしたんですか」にスポットライトが当たるのです。
英語を使って何ができるか、が大切だ
ちなみに、私自身の話をしますと、海外経験ゼロでパスポートも持っていなかった大学生、確か2年生、のうちに、予備校とか通わず、まったくの自己流で最初のTOEICの受験で900点を取り、その後はもはや受験すらしていません。
そういった話であったから採用の過程においてはそれなりに評価されていたとは思いますし、実際に「どうやって結果を出したのか」を毎回のように聞かれたものです。
とは言え、それだけで就職氷河期における厳しい就活を乗り切ったわけではなく、学生の時にすでに「英語」を最終ゴールとせずに、「英語を使って何ができるか」に焦点を当てていたから評価された、ということだと思います。
詳細は『学歴なんて関係ないはやっぱり正しい』(草思社)等の拙著を参考にしていただきたいのですが、英語取得は早期に終わらせ、その後は経営学の分野への注力を開始し、前述のTOEIC受験後に初めていった海外(アメリカの大学の経営学部への短期留学)で、年間成績優秀者で表彰されたりしましたから、そちらの評価のほうが俄然高いと思います。
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