前回の記事では、7つのタイプについて紹介いたしました(7つのタイプについてこちら)。いよいよ、職場の嫌な人から自分を守る「言葉の護身術」実戦編のスタートです。ここでは、嫌な人と正面から戦わずに「賢く勝つ」方法をお伝えします。
そもそも「言葉の護身術」とは、相手と直接対決することを目的としていません。職場の嫌な人と正面から張り合っても、こちらにメリットはありません。とくに「モラ男」や「モラ女」といわれる相手には、正論を言っても通じません。ますますヒートアップさせるだけで、時間と労力のムダに終わる可能性があります。
相手は自分が悪いという自覚のないまま、嫌がらせをしてきます。あることないことを言い募ってこちらを攻撃してきたり、揚げ足取りをしてくるので、真正面から相手にしても疲れるだけ。何もいいことはありません。
あくまで「正面から戦わずに、自分を守る」。それが「賢く勝つ」ということであり、「言葉の護身術」の本質なのです。
ここからは職場でもよくあるケースを取り上げ、それぞれのケースで有効な「言葉の護身術」を紹介していきます。
悪気はないけど嫌なことを言う人
職場で長時間一緒に仕事をしていると、他人のさまざまな面を見ることになります。気が合う人が多いと職場に行くのも楽しくなりますが、気の合わない嫌な人がいると、つい、憂うつな気分になるものです。
たとえば、悪気のないふりをして、独自の価値観を押しつけてくる人や、普段のちょっとした会話の中でも、マウントを取らないと気が済まない人たちもいます。
一見、悪気がないようなふりをして話しかけてくるのですが、こちらが無邪気に答えていたら、「だからダメなんだよ、もっとこうしないと!」と、なぜか「上から目線」でお説教をされたり、価値観の押しつけをされたりします。
当然、言われたほうはモヤモヤしますよね。
悪気のないふりをして嫌なことを言う人には、どう対処すればいいのでしょうか?
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