自分を優先できない「ナイナイ症候群」の正体

つい自分を後回しにしてしまうのはなぜなのか

他人のことを優先しすぎて、自分のことができず疲れ切っている社会人が多くいるのはなぜでしょうか(写真:kou / PIXTA)

「自分の仕事もあるのに、頼まれると断れなくて、また帰りが遅くなってしまった」

「お願いしたら迷惑かなと思うと、頼めない」

これまで心理カウンセラーとしてのべ3500人以上のカウンセリングを行ってきましたが、多くの人が、他人のことを優先しすぎて、自分のことができず疲れ切ってしまっています。原因は、「~すべき」「~しないといけない」といった「恐れ」をベースにした歪んだ「思考の癖」にあります。

この歪んだ「思考の癖」により陥りがちなことについて、また自分を優先できる方法について、拙書『「つい自分を後回しにしてしまう」が変わる本』よりご紹介いたします。

「自分なんか」の口癖に要注意

あなたは「自分なんか」という言葉が、口癖になっていませんか?

自分を後回しにしてしまう人は、「自分なんか」価値がないという考えを持って、自分の望みを叶えることに、「待った!」をかけています。

「自分なんか」と思っていると、自分が思っているように相手も思うだろうという投影の法則により、周りの人も自分を「価値がない人」と思っているように感じてしまい、人目を気にして、動けなくなってしまいます。

「自分なんか(価値がない)」と思い込んでいるのは、自分自身です。自分を後回しにせず、優先できるようになるためには、その思い込みを取り除く必要があります。方法は、簡単です。

「自分なんか」という思いが出てきたら、「今、私は”自分なんか”と思っているんだな」と、認識しましょう。自分を責める必要はありません。気づいたら、「あ、また思っているな」と、ただ認めるだけで大丈夫です。続けることで、いつしか自然と、「自分なんか」という思い込みに巻き込まれなくなっていきます。

また、自分を後回しにして人を優先する人は、自分のことだけでもかなり手いっぱいな状態であっても、「そこまでしているの!」とこちらが驚くくらい、人に尽くしているケースがよくあります。

しかも、そのことについて、「いえ、大したことはしていません」「大変だけど、やれるんで大丈夫です」というようにおっしゃることも、珍しくありません。

それだけ人に与えて、自分のことも人のことも一生懸命やっているのに、それを至極普通のことのように捉えています。それゆえ、そんな自分の頑張りを認め、褒めてあげることをしていない人がとても多くいらっしゃいます。

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