実例から学ぶ「職場の嫌な人」効果的な対処法2つ 「悪気はないけど嫌みを言う人」にどう接する?

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職場の嫌な人は、上司や先輩ばかりとは限りません。ときには、部下や後輩から嫌がらせを受けるケースもあります。

コンピュータなどの操作は、若い人たちのほうが得意なこともあり、小バカにされて悔しい思いをする人もいるようです。一般的には、「ITハラスメント」などといわれています。

自分のほうが入社年度や年齢が上だったとしても、部下や後輩のほうが仕事ができるということも珍しくありません。それはよくわかっているのですが、いざ、自分のことになると妙なプライドが邪魔をして、素直になれない……。そんな人は多いのではないでしょうか?

《実例》
Nさんは、今年で社会人生活12年目に入ります。昨年、一般職から総合職への転換試験を受けて合格し、今年からチーフとして、チームをまとめる仕事も任せてもらえるようになりました。社内の評判も良く、「Nさんが言うなら」と、他部署でも仕事に協力してくれる人がたくさんいます。
そんなNさんのチームに、O君という新入社員が配属されました。O君はイマドキの若者らしく、上下関係や縦社会が苦手な様子。話すとそれなりの返事が返ってくるものの、何を考えているのかわからないところもあり、Nさんはどう接していいのか戸惑うことが多かったといいます。
そんな折、チーム内で会議が開かれ、O君も参加することになりました。どうやらO君はIT関係にめっぽう強く、それが決め手となって採用されたらしいのです。
ところが、会議の席でO君は、NさんのIT関係の質問に対して半笑いをしながら、「そんなことも知らないんですか? 基本中の基本ですよ。よく今までやってこられましたね」と、かなり意地悪な言い方をしてきたのです。ただ、O君の言うことにも一理あったのか、周囲は沈黙したまま。
Nさんは、みんなの前で新入社員O君に恥をかかされた形になってしまいました。
《言葉の護身術》
知らないことを「逆手にとる」

困った部下や後輩への対処法

会社に入って10年を過ぎれば、知識や経験も増え、人脈もそれなりに広くなって、仕事が面白くなってくる時期です。

後輩が増えてきたり、部下ができたりと、責任のある立場を任される人も多いでしょう。自分のことだけを考えていればよかったのが、部下の面倒を見なければいけなくなり、時には厳しく叱責する必要も出てきます。

生意気な部下や、何を考えているのか見当もつかない新入社員の指導をする羽目になり、やっと上司の気持ちがわかったという人もいるはずです。

生意気なくらいであればまだかわいいもの。なかには、ライバル心をむき出しにして、マウントを取ろうとしてきたり、「それではうまくいかないと思います!」などと根拠もない意見で真っ向から対決を挑んでくる部下や後輩もいます。

このような困った部下や後輩に悩む人は、意外に多いのです。

彼らの行動は、承認欲求が強い「かまってちゃん」タイプの典型です。「僕のほうがうまくできるのに……」「私をもっと認めてほしい」といった承認欲求が「かまってちゃん」タイプの主な原動力です。

このタイプには、いったん自分のプライドを捨てて対処することが賢明です。では、「実例」で紹介したNさんは、どんな対処法をとったのでしょうか?

さすがに、その日は悔しさと恥ずかしさで眠れなかったそうですが、Nさんが最新のITツールが大の苦手であったことも事実です。

次ページこのときNさんがとった行動は?
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