エンジニアを「絶望させる」文系管理職のNG行動 その「地雷」を無神経に踏み続けるとどうなるか

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モニターに貼られたパスワードのメモ
ログインパスワードをPC画面に貼るのは、情報漏洩の危機意識がない証拠だ(記者撮影)
すべての事業活動がデジタル化に向かう中、「苦手」や「丸投げ」ではもう済まされない。2月27日発売の『週刊東洋経済』では、「文系管理職のための失敗しないDX」を特集。システムやWeb、アプリの開発において管理職が知っておくべき「地雷ポイント」や、知識ゼロから着手できる「ノーコード」の活用法などを解説する。この記事は本特集内にも収録しています。
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相手が文系社員でもシステムエンジニアでも、管理職やプロジェクト担当者が果たすべき役割は変わらない。

彼らと信頼関係を築き、時にはクライアントや社内の関係者との橋渡し役となり、プロジェクトを成功させることにある。その前提を踏まえ、エンジニアと仕事をするうえで彼らが嫌がる、「地雷」となるようなNG行動を紹介していきたい。

この「地雷」を無神経に踏み続けたらどうなるか。まず、あなたは嫌われる。嫌われるだけならまだいい。管理職という立場での振る舞いは、メンバーを疲弊させプロジェクトを破綻へと導くこともある。用心してもらいたい。

NG1:「ITの何でも屋」扱い

「エクセル教えて」「PCの調子が悪いんだけど」「安い宿をネットで探して」……。

エンジニアに、常習的にこんなお願いをしているのなら要注意だ。依頼を終えて背を向けたとき、彼らのため息や舌打ちが聞こえたことはないだろうか。確かに、餅は餅屋という言葉もある。IT関係の諸事はその道に通じた人に任せるのが効率的と思うかもしれない。

しかし誤解してはいけない。エンジニアはIT全般に精通しているわけではない。専門外のことを聞かれたら、あなたの代わりにネットで調べるところから始まる。あなたの業務効率化の裏で、ただでさえ納期に追われがちな彼らの、本来のタスクに費やす時間が失われる。管理職目線で、それは本当に効率的だろうか。

何より、エンジニアは「何でも屋」ではない。雑用ばかり押し付ければ、自尊心も傷つく。彼らの仕事が何なのかをいま一度考え、その職能に敬意を持って接してほしい。

人員都合上、どうしてもほかの業務を兼任させたいのなら、話し合って正式にアサインすることが望ましい。直属の部下でない場合は、越権行為にならないよう、相手の上司に話を通すことを忘れずにしてほしい。

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