今、ハンドメイドマーケットプレイス(市場)が熱く盛り上がっていることをご存じだろうか。これは、インターネット上でハンドメイド作品を簡単に売り買いできるよう、作り手である作家と買い手である消費者をつなぐ、CtoCサイトのこと。
ハンドメイドの世界になじみがないとピンとこないかもしれないが、『minne(ミンネ)』、『tetote(テトテ)』、『Creema(クリーマ)』、『iichi(イイチ)』といったサイト名を聞いたことがあるのではないだろうか。
なかでも『minne』は、2015年2月にテレビCMを流すなど広告宣伝を強化しており、スマホ向けアプリが100万ダウンロードを突破するなど、勢いに乗っている。
実はこの市場、ハンドメイドが得意な子育て中の主婦にとって、自宅にいながら特技を生かせる場としても注目されているのだ。その内実を詳しくみていこう。
パイオニアは2005年スタートの米国『Etsy』
ハンドメイドのサイトでは、作家が作品をサイト上に登録し売買が成立すると、サイト側が金銭のやりとりを請け負い、消費者からの入金確認後に手数料を差し引いた金額を作家に支払うビジネスモデルとなっている。
そもそもの始まりは2005年に誕生した米国の『Etsy(エッツィー)』だ。
2011年からドイツやフランスでもサービスを開始し、売り上げ高は2012年7460万ドル、2013年1億2500万ドル、2014年1億9559万ドルと、高成長を続けている。2014年には日本でもサンプル版がリリースされており、動向が注目されている。
一方、日本のハンドメイド市場が始まったのは2010年頃。2010年5月に『Creema』がサービスを開始、翌2011年6月に『tetote』、7月に『iichi』、2012年1月に『minne』がスタートし、どのサイトも登録者数が軒並み増加している。現在では国内だけでも20サイトほどあるといわれるが、『minne』『iichi』『Creema』『tetote』の4つが主要サイトとなっている。
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