朝の満員電車の中、新聞や漫画雑誌を無理やり広げ、周りからひんしゅくを買っている人を最後に見かけたのはいつだったか覚えていますか。絶滅こそしていませんが、見かける頻度はかなり低くなってきているのではないでしょうか。新聞や漫画雑誌だけでなく、書籍やゲーム機を手にしている人も減っています。そして、それらに取って代わりつつあるのがスマホです。
これまでのケータイ(いわゆる「ガラケー」)でも、メールやインターネットを利用することはできました。さまざまなゲームもありました。しかし、同じケータイといっても、スマホは小型PCとも呼べるもので、できることが格段に増えています。メールやインターネットはもちろん、電子書籍、音楽、動画、ゲームといったエンターテインメントから、PDF文書の閲覧やExcel文書の編集まで、多様な用途に対応しています。
しかも簡単に持ち運ぶことができ、いつでも、どこでも手軽に使うことができます。機能面では、PCと同等とまでは言えませんが、それと近いレベルで作業ができるのですから、一度使い慣れると手放せなくなることは必至です。スマホの普及により、パーソナルコンピューティングは新たなステージに突入したと言えるでしょう。
スマホは若年層で高い普及率
日本のスマホ普及率は、出典によって40〜60%と幅がありますが、総務省が本年4月に発表した調査結果によれば全体での普及率は52.8%に達しているそうです。年代別では40代以下の過半数がスマホを利用しており、中でも20代と30代の利用率は87.9%、78.7%と圧倒的です。
日本は、実際にスマホを使っている人たちのアクティブ率がかなり高いのも特徴的です。現在Facebookの日本のデイリーアクティブ利用者数は1600万人ですが、そのうち1500万人はスマホやタブレットなどのモバイルデバイスでもFacebookを利用しています。約94%というのは、Facebookの国別データとして世界有数の数字です。
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