第1回 「Facebookは、すでに「マスメディア」である」はこちら
第2回 「スマホは巨大な「広告メディア」になっていく」はこちら
日本が「ブロードバンド元年」を迎えたと言われる2001年から早13年、インターネット回線や各種ハードウェアの高速化と低価格化による後押しもあって、今では日本の人口の8割超がインターネットを利用するようになっています(出典: 総務省「平成25年通信利用動向調査」)。
インターネットの普及に伴って流通情報量も格段に増え、膨大な量の情報が安価、多くの場合は無料で入手できるようになった反面、情報が多すぎて肝心の情報が見つからないという状況も生じてしまっています。
今年はGunosy、SmartNewsなどスマートフォンのニュースアプリの躍進が目立ちました。ニュースアプリという比較的地味なカテゴリが盛り上がりを見せているのは、欲しい情報、必要な情報を効率的に集めることができ、さらにはスマホでいつでも、どこでもチェックすることもでき、情報過多な時代のニーズにうまくマッチしているからでしょう。
パーソナライズされた新聞
Facebookでは、主画面であるニュースフィードを「パーソナライズされた新聞」と表現することがあります。Facebookにアクセスして、友人の近況、政治問題、芸能ニュース、お買い得情報など、つながっているすべての人や企業や団体の投稿をすべて網羅しようとすると、平均で1500件以上の投稿が表示されることになります。すべてに目を通すのはちょっと無理がありますから、個々の利用者が興味を持ちそうなコンテンツに絞ってから表示する仕組みになっています。
コンテンツの選別にあたっては、その利用者がつながっている人たちや、これまで「いいね!」してきた内容など、何千、何万といった条件が考慮されますが、Facebookはソーシャルグラフをベースとした実名制のサービスなので、ニュースフィードの内容は利用者本人の交流関係や関心を反映したものになりますし、当然ながら一人ひとり異なったものになります。
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