これらの数字の背景を少し探ってみましょう。博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が手がけている『メディア定点調査』をひもとくと、モバイル経由のネット接触時間が近年急増していることがわかります。
東京地区における1日あたりの接触時間は、2009年から2014年にかけ、15〜69歳男女の平均で約4.1倍、20代男女の平均では約5.4倍にも増えています。
「ながら利用」によりメディア接触時間が増加
モバイルの接触時間が増えたからといって、その分ほかのメディアの接触時間が減っているのかというと、そういうわけでもありません。日本人のメディア接触時間は、むしろトータルで言えば上昇傾向にあります。
これには、いつでも、どこでも利用でき、他のメディアとの同時利用もしやすいという、モバイルならではの性質が大きく影響していて、たとえば外出中の利用、テレビを見ながらの「ながら利用」、これまで端末を持ち込むことがはばかられたお風呂やトイレでの利用などで、総接触時間が底上げされているわけです。
高年層向けスマホの充実、バッテリー持続時間の改善、格安スマホの登場などで、スマホの課題も徐々に解消されてきていますので、今後も着実にスマホの普及率は上がっていくでしょう。それに伴ってスマホがインターネット利用のメインストリームになっていくのは明白です。
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