スタートトゥデイも参戦、沸騰するC2C市場 「STORES.jp」を作った光本勇介氏が語る
インターネット上で個人間が取引を行うC2C(consumer to consumer)のサービスが注目を集めている。これまでC2C分野はヤフーの「ヤフーオークション」の独壇場だったが、手軽さをウリにした後発の"簡単ECサービス"の台頭が著しい。
衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイ傘下、ブラケットの「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」はその先駆けかつ代表格だ。最短2分、しかも無料でオンラインストアが作れる敷居の低さが受け、2012年9月のリリースから現在までに6万店以上が開設されている。出店店舗数だけを見れば、すでに4万店強の「楽天市場」を抜き去った。
来年1月15日、スタートトゥデイとブラケットは共同で新サービス「ゾゾマーケット」を開始する。ストアーズ・ドット・ジェーピーで作られたオンラインストアのオーナーが手軽に「ゾゾ」ブランドで商品を売れる、オンラインマーケットプレイスだ。スタートトゥデイが13年8月にブラケットを買収して以来、初の共同事業となる。
ゾゾマーケットの狙いや激戦のC2C分野を勝ち抜く戦略について、ブラケットの光本勇介CEOに聞いた。
集客は個々のオーナーが行う
――ゾゾマーケット開設に至った経緯は。
光本 オンラインストアのオーナーに、物を売る体験を提供したいと前々から思っていた。現状ではストアを開設しても、非常に売れる人となかなか売れない人に二極化している。これを満遍なく「気づいたら売れていた」という状況にするのが中期的な目標だ。
ストアーズ・ドット・ジェーピーは楽天市場やヤフーショッピングのようなショッピングモール型ではないので、無料でストアを作った後の集客は個々のストアオーナーに委ねている。集客支援のためにストアや商品をまとめて当社自前のモールを作れないこともないが、モールへの集客を含めてゼロからやるのは人もおカネもかかりすぎる。
そんな中、スタートトゥデイの「ゾゾ」というブランドの下で私たちが大量に持っているアパレル商材を売ってもらうのがいちばんうまくいくと考えた。ストアーズ・ドット・ジェーピーで作られた6万店超の6~7割がアパレル商材を扱っており、アパレルは最大カテゴリー。そのアパレル商材の集客・販売がゾゾは非常に得意だ。
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