スタートトゥデイも参戦、沸騰するC2C市場 「STORES.jp」を作った光本勇介氏が語る
――無料通話・メールアプリのLINEも法人だけでなく個人も出店できる「LINEモール」で参戦。12月20日にアンドロイド端末向けにプレオープン、来春にはグランドオープンを予定する。
光本 C2CのECは利用者の数がものをいう。売り手と買い手の人数を一気に上げていくほど成約率が高まり、便利になるサービスだ。いろんなフリマアプリが出ているが、LINEのいちばんの強みは大量のユーザーを抱えていること。その観点では、成功する確度はほかよりも高いと思う。
――強力なライバルがいくつも出てきている中、どういう対策を取っていくのか。
光本 ライバル同士がお互いをまねしあったら、皆似たり寄ったりのサービスになり、可能性を狭めてしまう。誰かのまねではなくて、自分たちがいいと思うことをしようとしている。たとえば、ゾゾマーケットに商品を出せるのはおそらく私たちのサービスだけ。これがほかの既存のサービスやこれから出てくるサービスに対しても、一つの差別化のポイントになる。
幅広い層を対象にするには、誰でも簡単に売買できるように、機能を削ぎ落としてシンプルにする必要がある。そのため、戦う軸は機能面ではない。
無料戦略が基本になる
――ストアーズ・ドット・ジェーピーなどほとんどの新サービスは無料を基本としている。ヤフーショッピングも今年10月に出店料、販売手数料を無料化した。C2Cでは無料がカギとなるのか。
光本 本当のマスサービスにするためには、無料というメニューは不可欠だと思う。商売をするには必ずリスクが伴うが、個人に対してEC参入のリスクを数百円でも取れというのはハードルになる。最初に簡単に試せる環境を作ることで初めて起こせるいろんな市場やカルチャーがある。その意味で各社が無料化しているのではないか。
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