閉店続く「自治体アンテナショップ」実は穴場な訳 ヘビーユースする筆者が伝える「オトクな利用法」

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メリット2:ご当地にかけた会食に最適

アンテナショップの中には食事処やレストランを併設している店舗もある。その自治体の産直野菜や海産物を使っているので、会食の場としても時々利用している。

コロナ以前だが、プロ野球ファンとの集まりに「ひろしまブランドショップTAU」のレストランを選んだこともあった。もちろん、広島カープに引っ掛けてのことだ(なお、カープグッズもショップで扱っている)。

九州出身の人との会食に「かごしま遊楽館」のレストランで、黒豚コースをいただいたことも。店があまりに多すぎる東京では、飲食店選びは頭が痛いものだ。発想を変えて、「ご当地」をテーマにアンテナショップのレストランを使うのも面白いのではないか。

気楽にランチに使える店も。「香川・愛媛せとうち旬彩館」では550円から本場の讃岐うどんが味わえ、平日はビジネスマンの姿も多い。先の広島ショップには広島お好み焼きの店も入っている。ランチに本格ご当地グルメというのも悪くない。

メリット3:野菜も工芸品も安く買える、かも

アンテナショップで販売される食品には加工品や調味料類が多いが、たまにその地域の産直野菜が並ぶことがある。スーパーと違って野菜を保存する設備はないので、売り切り御免だ。運よく値下げのタイミングに当たると、かなり安く買える。

あるアンテナショップで、訳アリ食材が並んだこともあった。甚大な自然災害で農産物が被害を受け、傷がついたなどの理由で通常では出荷できなくなった野菜などだ。価格が抑えられているというだけでなく、支援の気持ちも込めて購入したものだ。

特産品は食品ばかりではない。いくつかのアンテナショップでは、その土地ならではの工芸品を展示・販売している。伝統工芸品というと専門店やデパートで買う高級品のイメージだが、これまで見た中ではアンテナショップ価格のほうが安いと思われるものも見つかった。

しかし、売り場は店内の片隅にあるため、あまり気づかれていないようだ。とあるアンテナショップで地元産真珠のアクセサリーを展示していたのだが、どう見ても街中のアクセサリー店とは金額が違う。アクセサリーはブランドによって価値がぐんと上がるので、単純に高い安いは言えないが、自分が買うならそのアンテナショップの真珠で満足だった。「照り(光沢)」も「巻き(粒の大きさ)」も実にいい。人気が出ると困るので、申しわけないがどこのショップかは内緒にしておく。

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