LINE新社長が描く「生態系構想」の未来図

4月1日に新体制発足、LINEはどう変わる?

競合を意識しないとしながらも、テンセントの動きを注視(撮影:今井康一)

――中国ネットサービス大手のテンセントも、「WeChat」を軸にゲームやモバイル決済などさまざまなサービスを展開している。参考にしているのか。

競合は見ないようにしている。あまり成功事例がないからだ。どちらかというと、ユーザーの反応を見ながら柔軟に変えている。

その中でテンセントに関しては、サービスの成り立ちや仕組み、考え方が非常に似ていると思う。出されるサービスもクオリティが高いし、スピード感もあり、強い会社と思っている。

――LINE Payなどおカネが絡むと、これまで以上にセキュリティの問題が気になる。

セキュリティに関しては、非常に大きくリソースを投じている。経営にとって非常に大きな重要課題だ。以前から重要事項と考えているが、「これって大丈夫ですか」と聞かれると「大丈夫です」という答えになってしまうところもある。

昨年はアカウントハックみたいなことも起こったが、非常に早いスピードで手だてを打ってきた。時間がかかっている部分もあるが、警察には終息宣言を出してもらっている。本当に日々動いて新しいことが起こるので、最大限のリソースで取り組んでいる。

LINEの伸び率は鈍化していない

――LINEのユーザー数は「WhatsApp」「WeChat」といった競合と比べて伸び悩んでいる。

見方にもよるし、シェアの高い国の大きさもあるので一概に比べられるものではない。われわれの認識としては、LINEの伸び率は鈍化しておらず着実だ。

幸いにして、スマートフォンという大きな革命的な動きの中で、ど真ん中のスマートフォンメッセンジャーという分野で成長し、世界戦を戦えるスタートラインに立っている。その中でLINEは一番のニューカマーでチャレンジャー。どう戦っていくかが、次のステージへのストーリーだと思う。

――強化している国・エリアは?

タイと台湾では、日本と同じかそれ以上に使われており、プラットフォーム化を深耕させる。ユーザーとの接触時間を増やすことは、トップシェアのわれわれとして守りの意味も込められている。ユーザー拡大にフォーカスしているのは、アジア全域と北米、南米。この半年ではインドネシアの伸び率が非常に高い。

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