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米国の「BFF」という10名のチームは、個人なメッセージ、画像、動画を写真共有サービスやメッセージングアプリに投稿することを専門としている (写真:Joshua Bright for The New York Times)

ニュース・娯楽サイトのバズフィードのあるチームが、昔のドウェイン・ジョンソンの写真を見つけたとき、彼らは金鉱を掘り当てたと思った。ドウェイン・ジョンソンは「ザ・ロック」のリングネームで知られる筋骨隆々のレスラーで、俳優でもある。その彼が写真ではウエストポーチを付け、時代遅れのブルージーンズを履いていたのだ。

同チームは注目を集めようと、写真の背景をクリスマスツリーに変え「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマスツリー」の文字を大きく入れた。そして、彼らはこの写真をバズフィードのサイトではなく、写真共有サービスの「インスタグラム」に掲載したのである。

"ダサカワ"写真に39万人が「いいね!」

すると、この写真は独り歩きし始めた。ジョンソン自身がすぐにこのジョークに反応し、自分の「インスタグラム」のアカウントに写真を転載。39万人近くが「いいね!」を押し、掲示板サイトのレディットではトップのトピックとなった。

これを行ったバズフィードのチームは「BFF」という10名のチームで、画像や動画を写真アプリやメッセージングアプリに投稿することを専門としている。編集長のサマー・アン・バートンは「私たちが焚きつけたのではなく、自社のホームページにも掲載しなかった。ただ『インスタグラム』に載せたら、あちこちに拡散された」と話す。

バズフィードの戦術から見えてくるのは、「インスタグラム」や「微信(ウィーチャット)」、「スナップチャット」といったメッセージングアプリが、将来どのように使われるかということだ。なお、これらのアプリは友人の間でメッセージや画像を共有するもので、すでに何百万人もが利用している。

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