グノシー、「数年後にはドローン飛ばします」 ニュースアプリは"入り口"に過ぎない
──テレビCMをかなり打っています。すでに累積800万ダウンロードを突破していますが、どこまで伸びると思っていますか。
今のところの想定は、3000万~5000万ダウンロードがアッパーだと思っています。そこまでは無尽蔵に広告を打ち続けても大丈夫だと考えています。
参考にしているのはヤフートピックスのユニークユーザーです。ヤフトピのユニークユーザーは8000万ほどいる。そのうち半分がモバイルだとすれば4000万。ヤフトピは現状でそれだけのユーザーがいるので、スマホユーザーがこれからも伸びていくことを考えれば、うちも少なく見積もっても3000万、強気に見ると5000万はいけると計算できます。
──その数字になるまでは広告を打ち続ける?
広告は投資だと考えています。会計上は損益計算書に計上されるので赤字にみえるのですが、新規顧客を取るための支出は、すべて投資です。3年以内にはそこに到達することを目指します。
ユーザー獲得、コンテンツ獲得の両面で投資
──ニュース以外にもコンテンツの幅を広げていますが、コンテンツを増やしていく、というのもある意味では投資ですよね。当初はそれなりにコスト負担をしなければ参加するメディアは増えていかないでしょうから。
もちろん、そうです。コンテンツが面白くなければユーザーは獲得できないし、たくさんのユーザーがいなければいいコンテンツは集まりません。まさに鶏と卵の関係です。コンテンツ獲得、ユーザー獲得の両面で投資を続けます。
──累積5000万ダウンロードを実現したとき、実際のユーザー数がどのくらい残っているかも肝心です。
5000万ダウンロードあれば、少なくとも2000万人は使っているでしょう。3000万人いれば相当優秀だと思います。やはりアプリは消されたら2度とダウンロードされませんし、そのままに放置されて忘れられてしまうこともあるので、そこが難しい。
そこがブラウザを用いるサービスと違うところです。だから当然、「ブラウザでどのようにニュースをみせていくか」ということも考えていきます。ブラウザで検索した結果、アプリへ誘導するディープリンキングのような仕組みも使っていきたい。3年後はアプリがまだ強いと思いますが、5年後にはアプリは消えてなくなっているかもしれない。間違いなく、アプリはあまり使われなくなります。
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