LINEだけじゃない!踊る「チャットアプリ」 「つながり過ぎない」のが心地いい

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バイバーCEOのタルモン・マルコは、昨年インタビューの中で、メッセージングアプリのユーザーは平均で1時間に数回スマートフォンを見ると話した。そうなるとメッセージングアプリは、ゲームやスタンプ、あるいは実際の商品でさえも、ユーザーに紹介するのに理想的な場所となる。

メッセージアプリを商売につなげるウィーチャット

特にアジアは、アプリの用途拡大が進んでいる場所だ。たとえば、微信(ウィーチャット)は中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)と組んで、同社のアプリ上で小米の最新スマートフォンを数量限定で売り出した。ユーザーは微信の中だけでこのスマートフォンを予約し購入することができ、支払いにはテンセントの決済サービス「テンペイ」を利用した。小米によると、同社は15万台のスマートフォンが10分も経たないうちに完売したという。

微信は中国の消費者が新しいモバイルゲームを見つける場所ともなっている。前四半期、テンセントのモバイルゲームの売り上げは26億人民元(約4億2000万ドル)となった。

「彼らは人々の関心を引きつけ、それを別の形の商売に結び付けている」。ベンチャーキャピタルのベンチマークのパートナーで、スナップチャットの取締役であるミッチ・ラスキーは言う。

カナダを基盤とするキックCEOのテッド・リビングストンによると、若いユーザーは、インターネットのポータルがスマートフォンである世界で大人になりつつある。そうした若者は、新しい形の取引や発見を進んで試してみようとするという。

「これは西側の微信になる競争だ」と、昨年11月にリビングストンは述べた。同社のアプリは、北米の若者の間で絶大な人気を誇っている。リビングストンは言う。「これこそ人類最大のすばらしいチャンスだ」。

=敬称略=

 (執筆:Mike Isaac記者、Michael J. de la Merced、翻訳: 東方雅美)

(c) 2015 New York Times News Service

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