中国人は、なぜiPhone好きになったのか

「大きい端末」を投入した途端にバカ売れ

アップルの「中華圏」での第1四半期の売上高は、前年同期比70%増に膨らんだ(撮影:尾形文繁)

アップルはトレンドを作り出すという定評がある。しかし、中国ではトレンドに乗って成功した。

サムスン電子などアップルのライバルたちは長年に渡って大画面のスマートフォンを提供してきた。中国市場では大型の携帯電話が好まれる傾向があるにもかかわらず、アップルはなかなか同様のモデルを発売しなかったため、中国はアップルの弱点となっていた。しかし、アップルは2014年9月、「iPhone 6」という大画面スマホを投入し、ついにスパークしたのだ。 

クックCEO「中国はすばらしい市場」

アップルは1月27日、中国本土、香港、台湾を含む「中華圏」からの2015年第1四半期(2014年10~12月期)の売上高が、前年同期比70%増の161億ドルだったと発表した。米ハイテク調査会社カナリスの推定によると、アップルは今や、中国ナンバーワンのスマホ―メーカーになった。

中国での成功によって、アップルの第1四半期は、売上高746億ドル、純利益180億ドル増大した。前年同期の売上高は576億ドル、純利益は131億ドルだった。

iPhoneの販売台数は、おおかたのアナリストの予想を覆した。アップルの決算報告によると同四半期のiPhoneの販売台数は、アナリスト予想より1200万台多い約7450万台に上った。アップルのティム・クックCEOは決算報告書で中国でのiPhone 6や iPhone 6 Plusの盛り上がりを「驚愕的だ」とコメント。新しいiPhone へのアンドロイド端末からの乗り換え顧客数は過去最高だったという。

「中国はすばらしい市場だ」とクックは言う。「誰もがアップル製品を気に入っている。この市場の期待に応えられるよう、これからも努力するつもりだ」。

少し前までは、中国でのアップル製品の売り上げは落ち込んでいた。カナリスによると、昨年10月にはアップルはファーウェイ、レノボ、サムスン、小米科技(シャオミ)などアジアの競合社に続いて、中国で6番目のスマホメーカーに過ぎなかった。

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