中国人は、なぜiPhone好きになったのか

「大きい端末」を投入した途端にバカ売れ

アップルにとって、中国のような海外市場で足掛かりを得ることは、極めて重要な課題となってきている。米国や欧州の一部でスマホ市場が飽和状態になってきており、同社の成長はここ数年にわたり停滞気味だったからだ。

こうした中、アップルはここ数年、中国でより積極的な競争戦略を講じるようになった。2013年末には世界最大の携帯電話会社で、8億人以上の加入者を抱えるチャイナ・モバイルでiPhoneを販売するという重要な合意に至った。 アップルはまた、直営店「アップルストア」の中華圏での出店にも力を入れており、あと2年の間に、現在ある15店舗に加えて、25の新店舗をオープンする計画を打ち出している。

中国の消費者は低価格より大型を欲していた

2013年、アップルは従来より価格が安い「iPhone 5C」を発売した。アナリストはこれが中国での販売拡大につながるだろうと予測したが、最近の数字をみると、中国の顧客が欲しかったのは大型のiPhoneであり、低価格のものではなかったようだ。

アップルのルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)はインタビューで、中国におけるiPhone販売数にこそ言及しなかったが、中華圏でのiPhone販売台数は前年同期比83%増であると語った。決算発表前の報道の中には、中国での販売台数は米国のそれを超えるだろうと予測するものがあったが、マエストリ氏によると、中国でのiPhone販売数はまだ米国での販売数には届いていない。

現在、アップルの地域別売上高でもっとも大きいのは北南米地域である。ただし、クックCEOが最近語ったところによると、中国地域が最大の売り上げを稼ぐようになるのは時間の問題だ。

米クリエーティブ・ストラテジーズのテクノロジーアナリスト、ベン・バジャリン氏によると、大型スマホの発売が遅れたことが、アップルの痛手になっていないことは今回の決算を見るとわかるという。「多くの人はアップルがシェアを失っており、奪われたシェアを取り返すのは難しいと考えていた。が、ふたを開けてみたら(iPhone 6に)とんでもない需要があることがわかった。(大型スマホを)最初に投入するメーカーでなくても、顧客を得るのはそんなに難しくなかったということだ」。

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