「スタンプラリー化」する就活インターンシップ 「1dayウェブ形式」で回数をこなす若者たち

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なお、「社員同士が仲良く話しているかどうか」は、ウェブ形式のインターンシップでも十分に伝わるようだ。画面越しに社員同士が仲良く、笑い交じりで会話しているのを見て、学生たちは「昨日の会社は良い感じの雰囲気でした!」と私に報告してくれる。

しかし、「良い雰囲気の職場」というだけで応募先を決めて、はたしていいものなのだろうか? インターンシップとは、はたして何のために行われるものなのだろうか?

学生に好感を持たれるウェブインターンシップでの話し方

そんな疑問を抱かずにはいられないが、上記のマイナビ調査によると、それでもなお、企業側にとってのインターンシップの課題は「学生のエントリー数が少ない」ことが最多となっており、そのための対策として「学生がリラックスできる雰囲気づくり」が大きく票を伸ばしている。よって、この傾向はしばらく続くことになりそうだ……。

そこで、この記事を見ている採用担当者の方に、「学生に好感を持たれるウェブインターンシップでの話し方」をお勧めしよう。

レベル1:画面越しに上司が軽くおどけて見せる(例:パソコンの前でおにぎりを食べている姿を見せる、ちょっとした楽器を鳴らす、など)
レベル2:それを部下が大きめの音量で突っ込む(例:「部長、ちょっと何食べてるんですか!」「社長、もううるさい!」など)

以上、ご参照あれ。

金間 大介 金沢大学融合研究域融合科学系教授、東京大学未来ビジョン研究センター客員教授

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かなま だいすけ / Daisuke Kanama

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士)、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、 東京農業大学准教授、金沢大学人間社会研究域経済学経営学系准教授、2021年より現職。主な研究分野はイノベーション論、技術経営論、マーケティング論、産学連携等。著書に『イノベーションの動機づけ:アントレプレナーシップとチャレンジ精神の源』(丸善出版)、『イノベーション&マーケティングの経済学』(共著、中央経済社)など。

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