もうひとつ、年末年始にバレるのが、そもそも「いい家族関係を築こう」「安らかで平和な一年を過ごそう」という「家庭内ビジョンとコミュニケーション」の有無である。
仕事はできても「家庭内だけ傲慢な暴君」いませんか?
「テレビの音が大きすぎる!」「暖房代が高くなるのに、なんでドアを開けっぱなしにしてるんや!」などなど、「ちょっとしたこと」で、すぐ家族に当たり散らす、残念な人たち。
そういう人に限って、同じ家族なのに「相手のあら探し」ばかりして、ほめたり感謝したりせず、「せっかくの年末年始を、家族愛と思いやりに満ちた『実り多き幸福な時間』にしよう」というビジョンと決意が、そもそも1ミリもないのである。
会社や仕事を含め、あらゆる共同作業には「ビジョン」と「コミュニケーション」が必要なのと同様、いい年末年始の家庭の過ごし方にも「こんな家族関係を築きたい」という「ビジョン」と「コミュニケーション」が必要なものである。
しかし、日本は伝統的に「家庭を顧みずに仕事に打ち込む」という「プライベートよりも公的な仕事を優先するカルチャー」が支配的だったからか、「仕事のマネジメント」はできる人でも「家庭のマネジメント」は疎かにしたりする。
そういう人の中には「会社の人や友人に対する外面はものすごくいいのに、家庭内だけ傲慢な暴君」になるような人もいるが、年末年始くらいは「外面」よりも「内面」をよくすることを、新年の抱負の一つに加えていただきたいものである。
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