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キャリア・教育 #命綱なしで飛べ

失敗恐れる人が「踏み出す」時に起こる驚くべき事 「格好悪くてもいいから」何かしなければいけない

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  • トマス・J・デロング ハーバード・ビジネススクール ベイカー基金教授、フィリップ・J・ストンバーグ記念講座元教授
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会場は静まりかえる。みんなどうしていいかわからない。誰も助けに行けない。突然どこからともなくチークスが現れて、狼狽したギルバートに近づく。そして、一緒に国歌を歌い始めた。

ギルバートは落ち着きを取り戻し、また歌い出した。チークスはギルバートの肩をたたいて励ましながら、傍らでずっと一緒に歌った。

観衆も大声で歌い出す。カメラは相手チームのヘッドコーチをとらえる。彼も歌っていた。審判も歌っている。アリーナ中のすべての人が、ギルバートが歌えるように励ましている。見事に歌い終えると、チークスはギルバートを抱きしめ、すぐに選手とスタッフの元に戻った。

成功にいたる道に必ずある「迂回」

チークスはお世辞にも歌はうまくなかった。音程はメチャクチャだった。でも、チークスは歌がうまいかどうか、気にする人がいただろうか?

『命綱なしで飛べ』(サンマーク出版).。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

チークスはギルバートに向かって歩きながら、間違いなく不安につつまれていた。だが勇気を持って歌いだし、自分をさらけ出した。そして、自分の弱さを乗り越えた。

状況が違っても、誰もがモーリス・チークスと同じことができる。勇気を出して「恰好悪くてもいいから望ましいこと」をすることで、「望ましいことを見事にこなす」境地への道を歩めるのだ。

前掲した図を見ればわかるように、成功にいたる道はまっすぐではない。予期しない方向に迂回しなければならない。だが、それによってさらに大きな仕事ができるし、自分をさらに高められるはずだ。

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