なぜ今、世界のトップエリートは哲学を学ぶのか 起業家が学び、グーグルが哲学者を雇う理由

なぜ今、哲学が求められているのか?
哲学の話を始めようとすると、かならず質問されることがあります。正確には、詰問といったほうが適切かもしれません。
それは、「哲学って、いったい何の役に立つのか!?」という問いです。
じつを言えば、この問いは、今に始まったことではなく、哲学の始祖とされるタレスの頃から人口に膾炙していたようです。とすれば、「哲学とは、『何の役に立つのか』という問いがさし向けられる活動である」と言えるかもしれません。
たしかに、哲学は一見した印象からすると、生活の役に立ちそうには思えません(そのため、「哲学は役に立ちますよ!」という表現は、あまり信用できません)。
だとすれば、どうして「哲学」は求められるのでしょうか。もしまったく何の役にも立たないのであれば、とっくに消えてしまっていたはずです。
そこで、「哲学」のはじまりに立ちかえって、考えてみることにしましょう。
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