宗教がわかってない人はこの4原則を知らない

何を信じ、礼拝し、服し、目指していくのか

太古からの文化であり霊や神を語る想像の世界です(写真:microgen/iStock)
宗教は歴史、社会、文化、現代を理解するために必要な教養――。宗教の世界は、歴史の蓄積によるたくさんの言葉、概念、人名などの固有名、特殊な用語にあふれています。しかし、本質的にはかならずしも必要とはいえない情報も多いものです。さまざまな宗教を比較して考え、本質に切り込んだ宗教論を解説した『教養として学んでおきたい5大宗教』から一部を抜粋してお届けします。

近代以前、社会は「宗教」の勢力下に置かれていた

宗教を理解するうえで大事なのは、「信じる」「信じない」ということは脇に置いて、それが近代以前の社会では当たり前の文化だったことを押さえておくことだと思います。

現代は科学の時代ですから、霊や神や奇跡やたたりの話が信じられないのは当然です。しかし、科学が主導権を握るようになったのはほんのここ1、2世紀のこと。ほとんど20世紀の初めまで、社会はどこでも宗教の勢力下に置かれていました。

21世紀の今日でも、イスラム圏のように宗教が大きな力をもっている社会があります。日本や西欧のような先進国でも、霊を信じ、来世を信じ、神に祈る人々は大勢います。アメリカはノーベル賞最多獲得国ですが、キリスト教会の出席率が高いことでも有名です。世界全体を見渡すと、宗教はまだ現役で生きている文化だと言えるでしょう。

歴史を大きく振り返ると、人類が言語的コミュニケーションを始めるようになって数万年経ちます。そのほとんどの期間、人間はその言語の能力を使って「神話」を語ってきました。そして神の名によって戒律を守ったり、死者の霊を供養したりしてきました。

こんなふうに長期にわたる慣性力があるのだから、社会が科学的に営まれるようになったからといって、宗教的な思考法や習慣はそう簡単には変わらないのかもしれません。

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