さまざまなリスクを勘案し、各業界のベスト・ワーストシナリオを検証。「2023年大予測」特集の産業・企業パートから抜粋。

味の素の藤江社長は賃金の重要性も語る。「海外で値上げをしてきたが、賃金も上がり、消費も回復することが大事だ」(写真:味の素)
ウクライナ、気候変動、インフレ……。混迷を極める世界はどこへ向かうのか。12月19日発売の『週刊東洋経済』12月24-31日号では「2023年大予測」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。世界と日本の政治・経済から、産業・業界、スポーツ・エンタメまで108のテーマについて、今後の展開とベスト・ワーストシナリオを徹底解説する。この記事は本特集内にも収録しています。
年間で約500億円のコストアップ

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「コストアップは年間で約500億円になる」
2022年11月、4〜9月期決算会見で衝撃の影響額を語ったのは、調味料国内最大手・味の素の藤江太郎社長だった。
期初に約400億円のコスト増を予想したが、影響は想定を上回った。主に消費者向けで十分な値上げが実施できず、調味料・食品セグメントは約20億円の減益(事業利益)に終わった。
食用油からパン製品、菓子類、乳製品まで、次々と食卓を襲う「食品値上げラッシュ」。まだまだ終わりとはいかなそうだ。
帝国データバンクが食品主要105社を対象に行った調査によると、2022年10月に値上げされた食品は実に6699品目、平均の値上げ率は16%に及んだ。8月の2493品目、9月の2424品目から激増した格好だ。
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