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値上げラッシュはまだ続く、食品企業の試行錯誤 コスト上昇の超逆風下で比較的堅調なケースは

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さまざまなリスクを勘案し、各業界のベスト・ワーストシナリオを検証。「2023年大予測」特集の産業・企業パートから抜粋。

会見で語る味の素の藤江太郎社長
味の素の藤江社長は賃金の重要性も語る。「海外で値上げをしてきたが、賃金も上がり、消費も回復することが大事だ」(写真:味の素)

特集「2023大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

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年間で約500億円のコストアップ

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「コストアップは年間で約500億円になる」

2022年11月、4〜9月期決算会見で衝撃の影響額を語ったのは、調味料国内最大手・味の素の藤江太郎社長だった。

期初に約400億円のコスト増を予想したが、影響は想定を上回った。主に消費者向けで十分な値上げが実施できず、調味料・食品セグメントは約20億円の減益(事業利益)に終わった。

食用油からパン製品、菓子類、乳製品まで、次々と食卓を襲う「食品値上げラッシュ」。まだまだ終わりとはいかなそうだ。

帝国データバンクが食品主要105社を対象に行った調査によると、2022年10月に値上げされた食品は実に6699品目、平均の値上げ率は16%に及んだ。8月の2493品目、9月の2424品目から激増した格好だ。

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