かっぱ寿司、「100円皿」で目指す復活への高い壁 業界活況でも業績不振、社長逮捕が苦境に拍車
運営会社の社長が逮捕された回転ずし中堅の「かっぱ寿司」。業績回復に向け「100円皿」への強いこだわりを見せるが、「安かろう悪かろう」による顧客離れを懸念する声も。勝算はあるのか。
「(前社長は)現場重視で外食ビジネスに真摯に取り組んでいたが、競合他社の情報を社内に持ち込んだというのはまったくの別問題。会社として深く反省したい」
10月3日、回転ずしの中堅「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトは会見を開き、前社長の逮捕による辞任を受けて急遽、新社長に就任した山角豪氏が一連の不祥事について陳謝した。
前社長の田邊公己氏は、カッパ社への転職前に勤めていたゼンショーホールディングス(HD)の子会社に当たる「はま寿司」の仕入れ先や原価に関するデータを不正に入手し、社内で共有したなどとして、不正競争防止法違反の疑いで9月30日に逮捕された。カッパ社も同法の両罰規定の適用により書類送検され、法人としての刑事責任が問われている。
市場拡大でも業績低迷の「かっぱ寿司」
上場企業の社長が逮捕されるという不本意な形で注目を浴びたが、回転ずし業界は「外食の優等生」と呼ばれる。
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