むだばかりで疲弊した組織に「モチベを高める技」 大組織ほど無意味で不合理な規律や作業が多い

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「上層部から日々降りてくる施策への対応で忙殺されている」「本社や上司への報告業務で、1日の大半が終わる」「商品の品質に目を向けずに、売り方のことばかり考えている」「チームを管理するためのしくみや仕事を次々に生み出している」

自らの「むだな仕事」に気づき、減らしていきましょう。または、メンバーが抱えている「むだな仕事」を見つけてあげましょう。そして、価値を創造する仕事にみんなで取り組んでいきましょう。

Question1:「ミッション」「ビジョン」のために価値を生み出している業務はなんですか?
Question2:「ミッション」「ビジョン」とは関係のない業務はなんですか?
Question3:価値を生んでいない業務は、どうすれば減らせそうですか?
「無駄な仕事」ファインダー

職場で働きがいを感じるには

むだな仕事を減らし、心と時間に余裕ができたら、チームの「やる気」を高めていきましょう。ポイントは「自律性」「有能感」「関係性」です。

「自律性」とは「自らの行動を、自分自身で選択したい」という気持ちのことです。人はある課題を解決するよう求められた際、「実現方法を自由に選べる」ことが許されていれば、その活動自体を楽しめることがわかっています。やる気を生み出すカギは「自己決定」にあるのです。

個人と組織の葛藤について研究した経営学者のクリス・アージリスは、人間の自然な成長に対して、組織の持つ特性がその成長を阻むとしました。

たとえば、仕事を専門化すると個人の能力の一部しか活用できないし、命令や指揮、管理によって上司やリーダーに従うようになり、人間が本来持っていた自律性を失ってしまいます。

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