相手のことを傷つけずに伝える
異なる価値観の2人が異なる立場で世界を見れば、意見が食い違うのは健全なことです。でも、それを言葉にして伝えられないのがもどかしい。言ったら、きっとあの人は怒るだろう。もしくは、悲しむかもしれない。
そんなとき、とっておきのコツがあります。相手を変える言葉ではなく、「わたしを伝える言葉」を選ぶことです。ポイントは「あなたメッセージ」ではなく、「わたしメッセージ」で伝えることです。
たとえば、相手にポジティブな感情を伝えるときにしがちなのが、相手の行動を「ほめる」ことです。しかしこれは少し注意が必要です。理由は3つ。「立場の上下」を意識させてしまう、「ほめられるための行動」をうながしてしまう、「条件を達成しないとわたしには価値がない」と思わせてしまう、からです。
相手にポジティブな感情を伝えるときにおすすめなのは、「わたしを主語」にした「勇気づけ」です。わたしの気持ちとして「ありがとう」という感謝の言葉や、「うれしい」という喜びの言葉を伝えることです。結果のいかんにかかわらず、そのプロセスにおいて感じたポジティブな気持ちがあれば、それを率直に伝えることからはじめましょう。
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