不登校の子どもが増加している背景には、学校や親、子ども同士の過剰な同調圧力の押しつけ、行きすぎた管理教育の実践などがあると説明しました。では、フリースクールに通えばこうした問題すべてが解決するのでしょうか?
もちろん、一人ひとりの子どもによって、かかえている精神的問題も違えばフリースクールに合うか否かも違います。ですので、万人にとってフリースクールがよい場所だとは言えないかもしれません。しかし、私が過去20年間、不登校の問題を取材してきた経験から、フリースクールに通い、心身の健康をとり戻した子どもを何人も見てきています。
ここでは私自身が不登校を経験し、フリースクールに救われた話をしたいと思います。
中学受験に失敗し、ある日突然学校に行けなくなった
私がフリースクールに通い始めたきっかけは、中学2年生のときに不登校になったことでした。不登校になった大きな原因は、小学6年生のときに中学受験に失敗したことにあります。
私が生まれ育った家庭は、教育熱心というほどの家庭ではありませんでしたが、小学5年生の夏休みに私が家で元気に暴れ回っていたとき、親からそんなに元気ならばと思われたのか、「塾に行ったらどうか」と言われ、受験勉強を開始しました。
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