特集『半導体 次なる絶頂』の第6回。現状を正しく理解するには、半導体とは何なのか、どんな種類があるのか、どんなものに使われているのかをもっと詳しく知る必要がある。
都内のとあるアパレル店。商品を買い物かごに入れて会計に向かうと、大型のセルフレジが何台も並んでいる。「全ての商品・カゴをおいてください」。そう書かれたスペースにかごを置くと、一瞬で購入商品の一覧と合計金額が画面に表示され、会計を済ませることができた。
このハイテクレジの秘密は、商品につけられた「RFID(アールエフアイディー)タグ」にある。タグを光にかざしてみると、複雑な形状をした銀色の模様が透けて見える。電波を受信するアンテナだ。そしてそのアンテナの中心にはごま粒よりも小さな黒いチップがついている。これがRFIDタグの核といえる半導体だ。
内蔵されている半導体チップのサイズは0.5ミリメートル四方ほど。メモリーの機能を持ち、商品の情報が記録されている。レジから出された電波をアンテナが受信すると、電気が流れ、商品の情報を読み取れるという仕組みだ。この技術は、交通系のICカードなどでも用いられている。
RFIDタグからもわかるように、半導体は意外と身近な存在だ。普段はまったく意識しないものの、われわれの生活は半導体にあふれ、半導体に支えられている。
そもそも半導体とは
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